よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

職場での妊婦の扱いに落ち込んで、実家に帰る

 禁断の、実家帰りをした。職場で、次のプロジェクトに、自分の担当がなかった。アシスタントの、手伝いをして欲しいと言われた。実際の作業は、今までの経験が活かされる各部署との連携だから、重要性はわかる。でも、アシスタントの手伝いと言われると、この5年間やってきたことが、一気に新人扱いじゃないか。プロジェクトの途中で抜けられると困るという理由はわかる。でも、いま妊娠4か月。3か月のプロジェクトは完遂できるつもりだ。もちろん、切迫流産とかで突然、自宅安静や入院を命じられるかもしれない。でも、みんなだってインフルエンザで休んだり右手の骨折で何か月も作業できなかったりしてきたし、私は一回も休まなかった。成績だってずっと良い方できた。

 夫は先週末も休日出勤で、共働きだからお風呂洗いとシーツとか大物の洗濯はお願いねと前から言っているのに、当然のように私がやった。私だけ休みだから、私も何も言えなかった。

 もやもやした気持ちに、太り過ぎちゃいけない仕事で動く時間も減ってきてるんだしという今思えば強迫観念にも近いものが加わって、家でお腹を空かせて動けなくなってしまった。お腹の子どもが心配になって、実家に帰った。私はもう大人だからこんなことで実家に頼ってはいけないと思うけど、まだ新米お母さんだから子どもを守り切れないかもしれないから、それよりはと思って帰った。急に行ったのに、早速ロールキャベツを食べさせてくれた! 夕べの残り物って、レベル高すぎる。キャベツをロールする気になれなくて、自分では作らないメニューだ。お腹いっぱい満足したところで、昨日今日だけだけど、ダイエットの度が過ぎていたことに気づいた。彼子ちゃんごめんなさい。自分のお腹が大きくなっていくことが、少し恐怖だった。子どもには、元気に大きくなって欲しいのに。

 夜は夫が迎えに来て、母がちらし寿司を作って振る舞ってくれた。生ものは、妊婦は感染するといけないから控えなきゃいけないって聞いてるんだけどと言ったら、あらお母さんは普通に食べてたわよと流された。久しぶりのお刺身、おいしかった。米飯の炭水化物もしっかり摂った。帰り道、どうして実家に帰ったのか心配した夫と、ゆっくり話もできた。

 だめなお母さんなのかもしれないけど、そもそも子どもというのは、お母さん一人では育てられないものなのだと思う。周りにうまく頼ることも、お母さんの大事な仕事なのだと思う。自分一人ががんばれば人間を育てあげられるなんて、思い上がりなのかもしれない。