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修行のような妊娠生活

 妊娠生活は修行だと思う。お酒ダメ。たばこダメ。つわりがひどければ、吐いて食べれなくて、痩せる。つわりがおさまれば、無性にお腹が空くのに体重コントロールしなきゃいけない。大人になってから経験したことのない異常な眠気と連日格闘。一生懸命やってきた仕事を辞める。旅行も行きにくい。というか毎日の生活がしんどい。腰痛、足のむくみ。

 幸せ妊婦のほっこりした妊娠生活とは、ほど遠い。望んで計画して授かった命だし、夫は優しいし、実家も協力してくれる、理想的な妊娠であっても。ホルモンバランス的にも不安定になってしまう。

 妊娠23週、妊娠6か月も終わり。安定期で落ち着いているからこそ、そんな風に修行だと思うようになった。これまでは、むしろ必死で、赤ちゃんを守り育てられるか不安で、無我夢中だった。

 久しぶりに実家にご飯を食べに帰った。ヘルシーな野菜のあえ物や鶏肉の煮込み料理が幸せだった。母は、赤ちゃんの産着を買ってくれていた。小さくて柔らかくて、かわいかった。母の気がちょっと早い気もするけど、私は初産婦だし、そんな出産準備まで思い至らなかった。赤ちゃん産まれるの待ち遠しいな、とわくわくした気持ちになった。久しぶりに、無邪気に。

 夫と暮らす家に帰るとき、野菜と蒟蒻と大豆の煮しめや、マタニティーパジャマを持たせてくれた。出産まであと3か月ちょっと、ここまで割と順調にきて、もう少しがんばっていかないといけない。そしてまた大変で長い、育児生活に突入するんだ。お母さんになるんだから。