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夜の散歩

 妊娠41週を目前にして、陣痛が来ないので、散歩に励んでみた。朝、昼と近所を周り、夕方に直近のコンビニへ行って帰ってきた後、不安になって、夕飯の後にも出かけることにした。毎回、夫が付き添ってくれた。最後は夜21時頃、夏も終わったようにもう真っ暗な中、近所の国道をまっすぐ片道30分歩いてみた。

 足に痺れるような痛みが、ときどき襲う。手足はすぐに浮腫んで、指が握りにくくなるし、足の裏が分厚くなって靴がきつい。それでも、陣痛らしき腹痛は起きない。

 私たちよりも5歳、10歳くらい年上の夫婦が、少し前を手をつないで歩いている。恋愛感情は、結婚して何年か経つと、消えてしまうのが生き物として普通と聞いたことがある。私たちは新婚のうちに妊娠したから、まだというか、結婚前に付き合っていた時と同じような感情をもっている。これから、何年か経ったら、家族愛に形を変えてでも、ずっと仲良くいっしょにいたいと思う。こんな、出産予定日を過ぎてやきもきするよりも、うんと大変なことが、これから色々と起こるんだろうから、二人で乗り越えていきたいと思う。そう思いながら、暗い道を、私たちも手をつなぎながら歩いた。

 自分でも忘れていたけれど、私はいっぱい歩くとストレス解消するんだった。体は疲れて陣痛は来ないけど、すっきりした。