よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

1か月児の発達は目覚ましい

 1か月児、その後半。お母さんを見てくれるようになった。他の人や、おもちゃも見るけど、嬉しいことにお母さんと一番目が合う。耳もよく聞こえていて、突然の音がするとびっくりして両手足を広げたり、目を見開いたりする。それに、「バタバタしていたのに、お母さんの声がしたら急に大人しくなったよ」と、赤ちゃんと留守番していた夫が言ってくれる。ぐにゃぐにゃしていた体も何となくしっかりしてきて、まだ首はすわっていないけれど、抱っこしやすくなった。私たちが抱っこに慣れたせいだけではないと思う。首すわりも、縦抱っこの時に赤ちゃんが自分で頭を反らせたりとか、少しずつ進んでいる感じ。でもまだ、仰向けで両手を引いて起こそうとしても、頭はぜんぜんついてこない。

 いつからだったかお腹が空いたときに「あー!」というのがうちの子の特徴だったけど、最近では機嫌のいい時にも「あー、あー」としゃべるようになった。こちらの気のせいか、話しかけると返事をするように、会話を楽しむように、盛んに「あー、あー」と言ってくれる。かわいい。

 泣き方のバリエーションがはっきりわかるようになってきたのも最近だ。「抱っこして寝かしつけて」の時の泣きは、大きめの声だけど切羽詰まった感がまるでない甘えた感じでおかしい。昼夜の区別も不思議とできていて、昼はこまめに飲みたがるのに夜は続けて寝る。これは1か月の半ばからそうだった。

 0か月の時は、「誕生」が私にとって何より大きな出来事だったし、前半も後半も入院してしまったし、成長の変化を気に留める余裕があまりなかった。おっぱいを飲むのがだんだん上手くなって私と波長が合うようになってきたことや、皮膚がぼろぼろ剥がれて新しくなったこと、NICU入院中は黒緑でゴムのような胎便だったけど黄色く水っぽいミルクの香りがするうんちに変わったことなんかを思い出す。

 ゆっくり大きくなってくれればいいんだけど、育児書にそろそろの月数で書いてあるように「あやすと声をだして笑う」ようになってくれたら、もっともっとかわいいだろうなとか、もっと先のことだけどしゃべるようになって内面を教えてくれるようになったら、もっと人間どうしの繋がりができるだろうなとか、思ってしまう新米お母さんはせっかちだ。それに、うちの子にはダウン症候群があるから、できることできないこともあるけど、いろいろなお子さんたちがみんなそれぞれに生きていることを今回改めて知って、こういうことを書くのも微妙だなあとも思ったりする。