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私の赤ちゃん

 夫が「本当にかわいいねー」と言いながら仕事に出かけていった。いまひとつ家事も育児も傍観者なところが抜け切れないからの、呑気な発言にも聞こえるけれど、まあ、自分の産んだ子を褒められて嫌な気持ちはしない。

 赤ちゃんって何でこんなにかわいいんだろう、なんて言い古されて今更益もないことを、日々つらつら考えてしまう。やっぱり、無垢な笑顔。でも、ぐずぐずした顔も、すやすやの顔も、たまらなくかわいく愛おしい。ようやく座った首をもたげて、たれ目を晒しているところも、どうしようもなくかわいい。柔らかい抱き心地。つやつやぷにゅぷにゅのほっぺやお尻。暖かく籠った匂い。ミルクの甘さと、おしっこ臭さの混ざった匂い。「あー」と叫んだり、ごにょごにょと演説するように長くしゃべったりもする、その声。手足をぱたぱた、体をごろごろさせる動き。

 最大の癒しであり、人生の意味であり、日々の楽しみである、私の赤ちゃん。今日一日を元気で過ごしてくれることの有りがたさ。着実な成長を積み重ねていってくれる想定外の有りがたさ。彼は福音であり、神様に祝福されている。