オムツの匂いを嗅ぐ

 夫が仕事を持ち帰ってきて、仕事で使う赤青鉛筆も持って帰って来た。懐かしい、2色の色鉛筆。小学生の頃に使った記憶があるけど、何に使ったんだろう? 単に、赤鉛筆と青鉛筆が合体しているのが面白くて、持っていただけのような気もする。

 大人になった今、よくよく見てみれば、バーミリオンとプルシアンブルーと書いてある。赤と青じゃなくて、そんなちょっとおしゃれな名前の色だったんだ。

 机で夫は、シャカシャカと紙面に鉛筆を走らせている。私はと言えば、赤ちゃん(たっちゃん0歳9か月)のオムツを替えながら、匂いを嗅いでいる。ぐっしょり濡れたオムツを顔に近づけると、夫が「えっ?」という顔をするけど。水分が足りなくておしっこが濃くなると匂いも強くなるし、食べた物の影響もあるのか、いつも少しずつ違う香りがするし。健康管理の一環のつもり。

 たっちゃんはしれっとした顔をして、裸のお尻を丸出しで、ゴロリと寝返りを打ってうつ伏せになってしまう。三者三様の我が家族。お母さんは一生懸命、たっちゃんに「もう一回ゴロンしてねーオムツさっぱりしようねー」と声をかけるけど割と無視される。お父さんは鉛筆をシャカシャカ続けている。