何がおもしろいんだろう

 世界の片隅で私たちは、幸せにはしゃいでいる。たっちゃん0歳10か月と私、お母さん。たっちゃんがお気に入りの輪っかのおもちゃを投げる。お母さんがそれを取って、たっちゃんに渡す。たっちゃんが転がる。お母さんも床に横になってみる。たっちゃんの顔が目の前にある。小さい人だけど、目の前にあるとけっこう迫力の顔。くりくりのお目目。よだれの垂れたジューシーな唇。たっちゃんが「くくく」と声をあげて笑う。お母さんも一緒に笑ってみる。何が面白いのか、よくわからないままに。そして、幸せな気分になる。離乳食を進めているたっちゃんは、もうミルクの匂いに包まれた赤ちゃんではない。大人と同じような唾液の匂い、立派にくさいうんち、男の子らしい汗臭さ。

 私はただ、細胞から人間が出来上がる不思議も、胎内から生まれ出る奇跡も、乗り越えて生き残ったあなたを祝福したい。世界の片隅で私たちはただ、幸せなお母さんと子どもだ。