おっぱい、ぽたぽた

 ぽたぽたと、おっぱいを垂らし続けているのが、お母さんというものだなあ。添い乳で寝かしつけながら、ふと思った。うちなんて、子どもに障害があって、私はフルタイム勤務で、今となっては1歳半を過ぎて、大して母乳は出ていない。それでも、気分はぽたぽた母乳の垂れ流し。

 生き物として、苦労して食べた大切なエネルギーを外に出すのは、間違っていると思う。そうしてまでも、別の個体を育もうとするのが、お母さん。うちなんて、子どもに障害があるから、それが次の世代の繁栄につながるわけじゃない。遺伝子は途切れる予定。でも、そういう意味じゃなくて。障害児のような、個々の例に対応できないシステムというわけでもなくて。お母さんというのは、理不尽な生き物なんだと思う。

 この理不尽さを、理不尽としか感じられなかったのが、うちの夫なのかなと思う。情緒も不安定、言うことやること一貫しない。そりゃそうだ。こっちは必死で、弱い赤ちゃん育ててるんだから。理じゃない、情でしかない。

 ただこの子がかわいい。ただこの子を大切にしたい。ぽたぽた、ぽたぽた。