よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

ヘアカットで耳カット

 たっちゃん1歳8か月。頭皮に湿疹ができた。ある日、ふと髪の毛をかき分けてみたら、黒っぽい斑点がいっぱいできてて、ぎょっとした。悪い病気かと思った。小児科の先生に聞いてみたら、皮脂か何かでしょう、と。私が、良くシャンプーします、と言ったら、まあ別にいいでしょうみたいな感じだっけど。見た目は結構、衝撃なヴィジュアル。

 それなので、髪の毛を短く切ることにした。生まれつき髪がフサフサ生えていて、自慢げに長めのショートヘアにしていて、女の子に間違われるのをこれまた「かわいいから」と親ばかしていたんだけど。また伸びるし、とさっぱり切ることにした。

 子ども用のヘアカットハサミを用意。刃先に丸いガードが付いている。部屋に新聞紙を敷き詰め、たっちゃんもお母さんもすっぽんぽんになり、さあ。ざくざく。たっちゃんは嫌がって逃げるけど、なだめすかして新聞紙の真ん中に連れ戻し、ざくざく。

 仕上がりは、意外に良くできた。赤ちゃんの髪は柔らかいから、短めでもムラムラでも、何となくしんなりと格好がつく。お目目くりくりで、男の子らしくもなった。ちょっと、子ザルみたいな感じでもあるけど。

 2日目。ぺろっと出てる毛束とか、もうちょっときれいに切りそろえたいと思って、お風呂場で。耳にかかってる毛を捕まえて、ざくっと。え!? たっちゃんがまさかの素早い首振り! はっきりと、イヤイヤを主張できて偉い! けど、今、耳切れたよね? でも泣かないから大丈夫か?…じわじわと染み出てくる、赤い血液。

 たっちゃんにばれないように平静を装い、そんなに嫌ならもう髪切らないよと言って、終了。お風呂上り、耳の裏を恐る恐る見てみると、小さな切り傷が…。

 ごめんね、たっちゃん。泣かなくてお利口、というか鈍いのか? どうしようか、このボサボサ髪。まあいっか、赤ちゃんだしね、みんな似たり寄ったりでしょう! 切り傷が膿まずに治りますように。