本だって読むよ

 小説を読み始めた。たっちゃんはもうすぐ2歳。お母さんも、もうすぐ2歳のお母さんになる。本を読むのは好きだった。多い時には月に何十冊、少なくても何冊かは読む生活を、かれこれ10年以上はしてきた。たっちゃんを出産するまでは。

 たっちゃんが生まれて、私がお母さんになってからは、ミルク、おむつ、寝かす、またミルク、おむつ、遊ぶ、離乳食作って食べさせる、お風呂、寝かしつけ、離乳食の下ごしらえ、みたいな毎日で、夜もまとめて寝ないからいつも眠くて、何よりたっちゃんに夢中で、読書どころではなくなった。それでも思い返せば、たっちゃんが生まれてから、特に職場復帰してから、もう何冊も本を読んだ気がする。2年で、何冊か。改めて、出産前に比べて、生活ががらっと変わったことを実感する。

 小説を読むのは、たぶん、たっちゃんが生まれてから初めて。ネットか何かで偶然知って、アマゾンで買ったのが先月。ようやく読み始める気持ちになった。ドキドキ。それでも、出産前の自分とは違う。出産から今までの自分とも違う。新しい自分になった心持ち。新しい私は、どんな人間なんだろう。たっちゃんがどんどん大きくなっていくように、お母さんもどんどん成長していっている、はず。