たっちゃんといっしょ(もう一人じゃない)

 一人でよく、外回りの仕事の合間に、スタバに寄ったなあ。カロリーも値段も高いんだけど、何とかなってた。二人でよく、原宿から渋谷まで歩いたなあ。何の目的がなくても、歩いてるだけで、買いたい雑貨とか食べたいお菓子とかが見つかって飽きなかった。

 暑い夏に、日差しを浴びて焦げるーと思いながら町を歩いたこと。寒い冬に、カイロを貼ってヒートテックを着て歩いたこと。春と秋は、気持ちよかったこと。

 たっちゃんがもうすぐ2歳になる。そうしたら、もう少し、町へ連れ出しちゃおうかな。カフェでお茶飲むのは難しくても、スタバのテイクアウトならできる。洋服屋や美術館でゆっくり眺めるのは難しくても、表参道をベビーカー押して歩くことはできる。

 でもたっちゃんはちょくちょく熱を出すから、病気した時に人ごみに連れ出したせいかなって思っちゃうから、やっぱりまだ行けないかな。今は、近所のスーパーと公園くらいしか行かないけど、2歳になったら、もうちょっとだけ足をのばして、そうだなあ、何駅かだけ電車に乗って、隣の町を散歩してみようかなあ。

 独身の頃のような、同棲中のような、自由はもう当分ないんだろうな。だけどたっちゃんがいてくれれば、今までくだらなかったことも、退屈だったことも、楽しめる。ただの近所も、ただのスーパーマーケットも、素敵な散歩になる。