かわいい生き物

 道を歩いている猫や、あんなに大好きだったリラックマを、かわいいと思わなくなった。自分の子どもが生まれてから。なんかホルモンバランスとか、母性本能とかいうものの仕業だろうか。

 たっちゃん2歳。今日は、ベロベロ遊びをした。お母さんとたっちゃんで、顔を近づけて、お互いの口周りをベロベロする。唾液でべちゃべちゃになった顔を、袖で拭いて、もう一回。たっちゃんはケタケタ笑いながら、んーっと舌を突き出して、頑張ってた。何をやるにも全力、でなくなるのは何歳からなんだろう。

 たっちゃんは忙しい。寝て、遊んで、食べて。そのどれもが時間がかかる。おまけに、おむつ替えから逃げ回る時間も入れれば、もう一日なんてすぐ終わっちゃう。それから、たくさんのことを覚えて、身に着けていくのにも忙しい。今日は、壁を伝い歩きした。今まで、ちょうどいい高さのソファーや整理棚の上に手をついての伝い歩きは見たことあるけど、ドアに手をついて歩くのは忍者みたいだった。たっちゃんはすごいなあ。

 お母さんはといえば、今日も大して成長しなかった。でも、たっちゃんのおかげで、楽しく充実した日を送っている。たっちゃんはすごいなあ。