よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

長生きできない子

 生まれつきの心臓だけでなく、腎臓も肝臓も調子が悪くなってきた。たっちゃん2歳。この子は長生きできないのかもしれないと、私はようやく気づく。ごめんね、察しの悪いお母さんで。主治医の先生は前から、そう思ってるのかな、わざわざ思わずともその前提なのかな、と疑心暗鬼。

 知的障害もある子だから、親が元気で、最大限に愛して守ってあげられるうちに、看取ってあげるというのも、この子にとっての幸せなのかもしれない。にぎやかな家族で囲んであげれたらもっと良かったけど、母一人子一人でごめんね。母二人ってのはないよなあと、こんな時に頭が脱線。こんな時こそ、もうわけわからない。涙が出てくる。

 すやすやと無邪気な寝顔。こぼれる笑顔。世の中にこんな幸せ感があると教えてくれて、たっちゃんどうもありがとう。お母さんは、最近食べたいものが何もないし、洋服とかも何も欲しくないから、うつっぽいのかとも思うけど、たっちゃんと一緒にいられてすごく幸せ。

 毎日の夜泣きに疲弊するとか、好き嫌いが激しくて食事をひっくり返されるとか、そんな元気な子どもをもつお母さんが羨ましくなっちゃうのは、やっぱりいけないことなのかな。そういうので困ってるお母さんに対しても、一生懸命生きてるたっちゃんに対しても。