この温もりを失うのが怖い

 我が家は人口密度が高い。1平方メートルに、2人いる。

 たっちゃん2歳、お母さんに甘えてまとわりつくように育ってきた。掃除機をかけるんでも、抱っこをせがんだり、次に掃除機が向かう場所を懸命に察知して先回りしたりして、一筋縄には掃除が進まない。時々、部屋の隅でブーブー(バスのおもちゃ)に取り組んでいたり、寝ていたりして、私が一人で動けてしまうと、寂しく感じるようになった。

 最近、夢の中にもたっちゃんがいる。最近まで登場させなかったなんて、ひどい私。やっとお母さんになれたのかな。いつもいっしょ。でも、私を安全基地にして、羽ばたいて行ってもらわないといけないんだな。寂しいな。たっちゃんの柔らかい温もりを感じながら、いつかたっちゃんとお別れする、それがたっちゃんが育って自立するんでも、私が病気になったり死んだりするんでも、あるいはもしたっちゃんが病気になったりしてお別れになるんでも、その怖れで泣きそうになる。