よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

ことばを覚える

 「耳はどこ?」「これ!」への感動が止まらない。たっちゃん2歳。発達検査で、体の部位を聞かれて、テキパキ答えることができた。

 家族ではそのくらいの会話はしている。でも、初対面の他人とそんな会話が通じるなんて、もうたっちゃんは言語を操る人になったんだ。ホモ・サピエンス誕生。なんで? 頭の中に、生まれつき、言葉が詰まっていたとしか考えられない。チョムスキー万歳。

 音を聞き取る。言葉として、意味を理解する。自分の行動で表す(たっちゃんの発音はまだ曖昧だから)。真っ白に生れ落ちて、どうして、音から言葉を理解するようになるんだろう。同じ音が、同じ場面で、繰り返し使われるから? そんなボトムアップの記憶力や推論の能力があるんだろうか? それよりは、今までは信じられなかったことだけど、人間は先天的に言語を持ってると考える方が、たっちゃんを目の前にしたら、受け入れられる説だ。

 そして、性格。物怖じせず、自信を持って、堂々と、答える強さ。たっちゃんの成長を見守りながら、お母さんは、自分に欠けているものを改めて知る。そんな私がよくここまで頑張ってこれたなって、前向きに受け止める。それも、たっちゃんのもたらした贈り物。